2016夏の思い出
▼正直まだまだ暑くて秋が来たと実感出来る事はそんなにないけど蝉の声が鈴虫の羽音に代わってお風呂上りのドライヤーがかけやすくなった。
あとは薄手のニットと夜にはストールを羽織れたら何も言うことない季節です。
▼清水での最後の夏が終わりかかっている。
ここで夏を過ごしたのは4度目でそのどれもに特にいい思い出はないし未練もない。
生きてきた中で何か良くも悪くも転機が訪れるのは寒い季節で、個人的には夏はいつもオフシーズンだと感じている。
それでも来年はここにいないわけで、これからは「最後の〇〇」がたくさん増えていく。
▼いつも感情が遅れてくるタイプで、楽しかったことも嬉しかったことも悲しかったことも悔しかったことも寂しかったことも直後よりしばらくしてからの方が強く感じることが多い。
と、同時にそれで損していることがとても多いような気がする。
楽しい時に思いっきり楽しみたい。
悲しい時には思いっきり泣きたい。
寂しい時には思いっきり甘えたい。
嬉しい時には思いっきり喜びたい。
たったこれだけの
みんなが当然のような顔をしてやっていることがとんでもなく難しく感じることとか
プレゼントを貰ってとても嬉しいのにそれを伝えられるくらいの反応ができなくて苦笑いをさせてしまったこととか
そういうひとつひとつが自分の首をジワジワ絞めている。
綺麗な景色を見て、花火を見て、虹を見つけて素直に感動出来ないところが嫌い。
クリスマスに、バレンタインに、イルミネーションに心躍らないところが嫌い。
そんな自分を認められないところが嫌い。
▼美醜の話をよくするほうだと思う。
痩せろと言われるし自分でも痩せた方がいいと真摯に思うけどそれはまあとりあえず置いておいて。
二重になりたい鼻が高くなりたい小顔になりたい涙袋が欲しい口角を上げたい丸いおでこが欲しい
化粧をするのは自分の顔に絵を描いているみたいで嫌いではないし髪を巻くのも嫌いじゃない。
まつげパーマに行くのもわくわくするし美容院に行くのも好きだ。
爪を塗り直す時間がとても好きだしいい匂いのものが好きでボディクリームが、香水が好きだ。
それなのに凄く重たく感じることがある。
全部好きでやっていることなのに自分で選んでやっていることなのに
可愛く生まれてきていたら必要なかったんじゃないかとか。
誰かのためにやっているわけじゃないのに何か言われて落ち込んでしまう時もあって情けなくなる。
肌の粗を毛穴をくすみを隠してその上から線を色を重ねて、そういう武装に虚しくなる事がある。
▼もっとみんな自分のために生活してもいいんじゃないかな。
誰かのため、何かのためっていう名目が美しく見えるのもよく分かるけど
自分のためのインプットに自信を持って時間をかけられるのが自立なのかなと思うようになってきた。